Baseball Love - 涙をこらえて…
今年の市大会の初戦が今日行われた。
この大会ではベスト4に残ることが目標であったが…
昨日から4番のK君が高熱を出し、試合に出ることが不可能になってしまった。
響は4番とキャプテンの重責を背負いながら試合に挑むことになった。
何としても勝ち進まなければならない試合であったが初回から苦戦する…。
2回裏ノーアウト満塁。
しかしここから響の粘りのピッチングが始まった。
三振・三振・三振!
マウンド上で響がガッツポーズ!
息子ながら「かっこいい!」と思った。
ピンチの後にチャンスあり…
しかし、筋書き通りには試合は進まない。
相手ピッチャーもコントロールが良くなかなか出塁することができなかった。
行き詰まる投手戦。どちらもピンチを背負うが粘り切る。
0対0のまま試合は後半戦に!
ここでチャンスがやってきた。
3番H君が快心の3塁打!
バッター響。
この試合のために、ここ数日でバッティングフォームもかえて調子も上がってきた。絶対打ってくれるはずだ!
「カキーン!」
右中間に打球が抜けた…と思ったら守備位置を変えていたショートへのライナー。そのままダブルプレーでチャンスが途切れた…。
その裏エラーから1点を失い、時間切れで敗戦…。
響が初めてグラウンドで泣いた…。
いや、泣き顔はしていたが必死で涙をこらえていた。
その姿を見て、涙する自分。
ピッチャーは孤独だ。
何度もピンチがあったが、それに動じずに6回を投げ切った響。
負けたけど、かっこよかったぞ!
本当の勝負は6年生の春の大会!